今週のピックアップニュース(2026年8月24日号)

今週のピックアップニュース 2026年8月17日号|HOGOINU LAND 今週のピックアップニュース

こんにちは、HOGOINU LANDです。今週も「保護犬」にまつわるニュースの中から、気になったものをいくつかご紹介します。記事の詳しい内容は、それぞれのリンク先でご覧ください。

今週は熊本地震に関するニュースが続きました。被災地の話として読むこともできますが、犬と暮らす以上、これはいつどこで自分の話になってもおかしくない内容です。備えの視点で読んでいただければと思います。

熊本地震の被災ペットへ「一時預かり」がスタート

熊本県・熊本市・熊本県獣医師会が8月4日に「熊本地震ペット救護本部」を設置し、熊本市・合志市・玉名市の動物病院7カ所で犬と猫の一時預かりを始めました。1カ月を目安に無料で受け入れる予定とのことです。被災された飼い主さんが、家の片付けや手続きに向き合うあいだ、いのちを預けられる場所があること。これは保護活動と同じくらい大切な「支える仕組み」だと感じます。

出典:熊本地震ペット救護本部がペット(犬・猫)の一時預かりを開始しました(熊本県)

1か月という期間の設定に、この仕組みの現実的な難しさが表れていると思います。受け入れる動物病院にも収容能力の限界があり、無期限にはできない。それでも、片付けや手続きに追われる最初の1か月を確保できるかどうかで、飼い主が手放す判断をせずに済むかが変わります。保護犬を減らすというのは、新しく迎える人を増やすことだけではなく、いま一緒に暮らしている犬と離れずに済む仕組みをつくることでもあります。

避難所のペット、同行避難のあとに待つ現実

熊本日日新聞が、八代市の避難所でのペット同行避難の様子を伝えています。市は全避難所で同行避難を受け入れているものの、専用の部屋は満員になることもあり、慣れない環境で体調を崩す猫や犬もいるといいます。「受け入れ可」と「安心して過ごせる」の間には、まだ距離があるのだと考えさせられました。保護犬を迎える私たちにとっても、防災は他人事ではありません。

出典:<2026年熊本地震>ペットと飼い主疲弊 同行避難も体調崩す 車で過ごす人も 県など一時預かり開始(熊本日日新聞・2026年8月5日)

「受け入れ可」と「安心して過ごせる」の距離、という指摘はそのとおりだと思います。加えて申し上げると、迎えて日の浅い保護犬にとって避難所は極めて過酷な環境です。見知らぬ人と犬、絶えず変わる物音、狭い空間。人に慣れる途中の犬なら、避難所に入った時点で振り出しに戻ってしまうことも十分あり得ます。だからこそ、車中泊も含めた選択肢と、クレートに慣れさせておくことの意味は大きい。クレートを「閉じ込める道具」ではなく「安心できる自分の場所」にしておけば、環境が変わっても犬の拠点が保てます。これは平時のうちにしかできない準備です。慣らし方は保護犬の慣らし・トラウマケアの基本で扱っています。

2026年度「動物愛護フェスティバル」の開催が決定

毎年9月20日〜26日の動物愛護週間にあわせて開催される中央行事の日程が発表されました。9月19日(土)に東京国立博物館・平成館で(事前申込制)、11月14日(土)に上野恩賜公園・不忍池周辺で(申込不要)行われる予定です。保護犬を迎えるかどうか迷っている方にとって、こうした場は情報を集めるいい入り口になります。予定が合う方はぜひ。

出典:2026年度 動物愛護フェスティバル(動物愛護週間中央行事)開催のお知らせ(公益社団法人日本愛玩動物協会・2026年8月4日)

9月19日は事前申込制、11月14日は申込不要という違いに注意してください。予定を立てるなら、まず9月分の申込期限を確認するのが先です。こうした中央行事は、譲渡そのものより「保護犬を取り巻く全体像」を知るのに向いています。行政、獣医師会、愛護団体がそれぞれ何をしているのかが一度に見えるので、迎えるかどうかを考えている段階の方には特に有用です。

ホームセンターで保護犬・保護猫に出会える、綿半の毎月譲渡会

綿半パートナーズが、長野・山梨・愛知・神奈川の綿半店舗で保護犬・保護猫の譲渡会を毎月開催しています。8月分のスケジュールも発表されました。「譲渡会」と聞くと構えてしまう方も多いのですが、買い物のついでに立ち寄れる場所で開かれているのは、最初の一歩としてとても優しい設計だと思います。

出典:保護犬・保護猫の譲渡活動が拡大中!2026年8月綿半店舗開催の譲渡会スケジュールが決定!(綿半ホールディングス株式会社/PR TIMES)

ホームセンターという場所の選び方が良いと思います。専用施設だと「決めに行く場」になりがちですが、買い物のついでなら「見るだけ」でいられる。この気楽さは、迷っている人にとって想像以上に大きい。ただし、その場で気持ちが動いたときこそ落ち着いてください。犬を迎える判断は、住まいの条件、留守番の時間、家族全員の同意を確認してからでも遅くありません。確かめておきたいことは保護犬を迎える準備ガイド【基本編】に整理しています。

犬の殺処分数、令和6年度は1,964頭に(今週のニュースではないけれど)

環境省の統計では、令和6年度(2024年度)の犬の殺処分数は1,964頭。平成16年度の15万5,870頭から、20年で100分の1近くまで減りました。一方で、引き取られた犬は年間1万7,399頭。数字が減ったことは希望ですが、まだ「ゼロ」ではありません。この一頭一頭に、家族を待っている時間があります。

出典:統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」令和6年度(環境省)

今週のニュースから ― 「もしも」の備えは、迎える前から始まっています

災害時にペットをどうするかは、起きてから考えるのでは間に合いません。同行避難ができる避難所を調べておく、クレートに慣らしておく、フードと薬の予備を持っておく、迷子札とマイクロチップを整えておく。どれも、平時の、それも迎えて間もない時期にこそ着手しておきたいことばかりです。

預け先も「必要になってから探す」のでは間に合いません。かかりつけの動物病院、預かってもらえる知人、有料のペットホテル。ひとつでも当てがあるかどうかで、いざというときの選択肢がまるで違ってきます。とくに保護犬の場合、初めての場所で人に預けられること自体が大きな負担になります。平時のうちに一度短時間だけ預けて慣らしておけると、緊急時の負担がかなり軽くなります。

保護犬を迎えるかどうかを考えている方にとって、これは重い話に聞こえるかもしれません。けれど裏を返せば、備えさえしておけば、災害は犬を手放す理由にはならないということでもあります。

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